監査法人 1年目の給与は?有給は取れる?飲み会の頻度は?

みなさんこんにちは!

ゆうきちです。

「監査法人ってどんな組織?」
「実際の給与は?」
「休日は?有給は取れるの?」
「仕事の進め方は?」
「飲み会は多い?」

この記事を読むことで上記のような疑問を解消することができます。
入社一年で感じたことを書いていきたいと思います。


監査法人についてざっくり説明すると

  • 監査法人の1年目の平均手取り額は月37万。
  • 一年目の有給取得日数は16日
  • 月の平均残業時間は35h(1日1時間45分程度)
  • 1日単位で担当クライアントが割り当てられる。
  • 四半期・期末監査においては、自分の分担が割り当てられる。
  • 飲み会は年末、期末後に集中する。多い月だと週に1回~2回

私は2023年に大手の監査法人に新卒として入所しました。
監査法人の現在のリアルを詳細にお伝えできると思います。

公認会計士の合格後の就職先についてイメージをつけたい方の参考になれば嬉しいです。

この記事を書いた人

  • 理系会社員から公認会計士へ
  • 令和4年公認会計士試験合格
  • 令和4年会計専門職大学院成績優秀者卒業
  • 大手監査法人で監査経験あり
  • 勉強法、大学院に関する書籍を執筆

監査法人の給与事情

監査法人での給与は想像通り高かったです。

初年度は手取りで月平均37万円でした。これにプラスで賞与がもらえます。

私は一般企業に2年間勤めてから監査法人に入っているのですが、月の給与は1.5~2倍近く上がりました。

一般企業に勤めている限り給与が数年でここまで上がることはまず無いです。

給与面から見ても時間をかけて取る価値のある資格だと改めて感じています。

監査法人での給与について以下の三つに分けて詳細に見ていきます。

・基本給
・残業手当
・福利厚生

基本給

大手の監査法人であれば、どこも一律で32万円です(2023年度募集時点)。

また、多くの監査法人では月間の労働時間が140h(7h×20)です。

基本給を労働時間で割ることで時給は、320,000÷140=2,285円と計算できます。

私が以前正社員として勤めていた民間会社の時給が1,435円でしたので、約1.6倍です。

後述の残業手当もこの時給を元に計算されるため、一般の民間企業と比べて給与額は1.6倍以上になります。

残業手当

残業手当は時給金額に係数が掛けられて1時間当たりの時給額に上乗せされます。

通常残業だと+500円、休日出勤だと+1,000円ぐらいの額が時給2,285円に上乗せされます。

月によって違いますが、最も大きかった月では残業代が10万円を超えています。

基本給と合わせると給与は40万円〜50万円近くになります。

前職のボーナス並みだと感じたのを覚えています。

福利厚生

福利厚生として、カフェテリアプランがあります。

これは大手監査法人ならどこでも用意されているものです。

具体的な内容としては、1年に1度ポイントが与えられて、それをカフェテリアサイト内で1ポイント1円で利用できるというものです。

健康食品の購入、家電、旅館の宿泊費などに使えます。

ちなみに1年目では50,000ポイントが与えられました。

掃除機などの家電を買ったり、炭酸飲料を箱買いしたりしました。

自分で購入したいものを選べるのがいいですね。

残業と有給取得

ここからは残業時間と有給取得についてまとめていきます。

残業時間

入社半年での残業時間は、月平均で35hほどでした。1日辺りだいたい1時間45分です。

想像していたよりも少ないと感じています。

所感ですが残業時間はシニア、マネージャーと年次が上がるにつれて増えていっているようなイメージです。

有給取得

有給は比較的取りやすいです。

実際私も入社1年で16日間の有給休暇を取得しました。

監査法人では、1日単位でアサイン(担当のクライアント)が割り当てられています。

そのため何も割り当てがない日は、ほぼ確実に有給が取れます。

これは一般的な民間企業とは大きく異なる点です。

監査法人での業務

ここからは監査法人での業務について感じたことを纏めていきます。

私が特徴的だと感じたのは以下の3つです。

・複数のチームに所属する

・雑務はあまりない

・年次ごとに分担される科目はだいたい決まっている

それぞれ詳しく見ていきます。

複数のチームに所属する

監査法人での仕事はクライアントごとのチーム単位で行います。

だいたい新人は4~5ほどのチームに所属しています。

民間企業では指導を受ける先輩上司は、ずっと同じ人です。
その人と馬が合えば良いですが、相性が悪い場合は人間関係に悩むことになります。

監査法人では、その日に入っているアサインごとに上司が違います。

たくさんの人と仕事ができるため、苦手な上司がいたとしてもそれほど辛くはないですし、自分と波長が合う方を見つけることもできます。

また、飲み会はそのチームごとに開催されます。
そのためトータルの回数は多くなりがちです。

繁忙期のあとだと慰労会が重なるため、一番多い月で毎週1回〜2回はどこかのチームの飲み会に行く月もありました。

雑務はあまりない

監査法人では、一年目でもいわゆるコピーや単純作業等の雑務はほぼありません

そもそも電子化されているということもありますが、チームに一人はアシスタントさんがついているのでお願いすることができます。

1年目でも調書の作成の業務を行うことができます。

ただ、調書作成の中で証票突合(外部の文書と会社が作成した数値を照らし合わせる作業)のような単純作業が発生することはあります。

年次ごとに分担される科目はだいたい決まっている

インチャージが作った分担表に基づいて、自分の担当業務は分担されます。

1年目は、現金預金、販管費、売上原価のような科目を任されることが多かったです。

そこまで複雑な科目はないので、過度に心配する必要はありません。

まとめ

監査法人に関して私の経験を交えて書いてみましたが、いかがでしたか。

受験生にとって監査法人での仕事は見えない部分が多いと思います。

この記事を通してリアルを少しでも感じていただければと思います!

何かご質問があればtwitterのDMかブログのお問い合わせフォームよりお気軽にお尋ね下さい。

twiiterアカウント:

ゆうきち(@singlemind0702)さん / Twitter

この記事で会計士に興味を持って、なってみたいと思った方はぜひ以下の記事も読んでみて下さい。