実際の卒業生が会計専門職大学院(アカスク)のメリット デメリットをまとめてみた。

みなさんこんにちは!
ゆうきちです。

ここでは実際に会計専門職大学院に2年間通った私が感じたメリット、デメリットに関してまとめていきます。
他の記事とは違い主観的な要素を多く含んでいるため、予めご了承下さい。

「会計大学院に行って良かった点は?」
「会計大学院に行って後悔した所は?」
「結局進学して正解だったの?」

この記事を読むことで上記のような疑問を解決することができます。


ざっくり説明すると...

私が感じたメリットは、
勉強に適した環境が用意されている
現役公認会計士の授業を受けられる
複数の奨学金を受給できるチャンスがある
学校の施設を利用することができる

私が感じたデメリットは、
①会計士試験に対する自習時間が削られる
学費が高い

私はメリットの方が多かったように感じています。
大学院に入学したことは正解だったと思っています。


私は2020年の4月に関西大学の会計専門職大学院に入学し、2022年の3月に卒業しました。

私の経験がみなさんの参考になれば幸いです。

この記事を書いた人

  • 理系会社員から公認会計士へ
  • 令和4年公認会計士試験合格
  • 令和4年会計専門職大学院成績優秀者卒業
  • 大手監査法人で監査経験あり
  • 勉強法、大学院に関する書籍を執筆



私が感じたメリット

私が会計専門職大学院に入って感じたメリットは大きく以下の4つです。

①勉強に適した環境が用意されている
②現役公認会計士の授業を受けられる
③複数の奨学金を受給できるチャンスがある
④学校の施設を利用することができる

①勉強に適した環境が用意されている

関西大学の会計専門職大学院では、勉強に適した環境が用意されていました。

まずは24時間利用できる自習室が挙げられます。

公認会計士を目指している学生向けに固定の座席が用意されていました。
座席には仕切りがしっかりと付いており、勉強している時に周りの様子は全く見えない作りになっていました。

私の代では自習室を利用している学生の数が10名程度でしたので、コロナが流行り始めた頃でもそこまで気を使わずに利用することができました。

さらにこの自習室は卒業後も利用することができ、卒業後論文式試験までの期間にも利用していました。

次に同じ志を持つ受験仲間ができることが挙げられます。

入学時から対面で授業があるため、会計士を目指す同じ境遇かつ深い繋がりの受験仲間ができます。
公認会計士試験は長丁場の試験であるからこそ、このような受験仲間の存在が勉強を続ける上では大切になってくると思います。

さらにオフィスアワーという制度が挙げられます。
オフィスアワーとは週ごとに定められた教授室に訪問できる時間帯のことをいいます。

専門家である教授にも気軽に質問・相談できる環境が整っており、勉強の方針や不明点を解決することができます。
学生数はそこまで多くないので、予約が取れないということもほとんどありませんでした。

②現役公認会計士の授業が受けられる

会計専門職大学院で講師をされている方の中には、公認会計士としてBIG4のパートナーやマネージャーをされている方もいます。

そのような方々から直接、指導を受けることで学問と実務を結びつけることができました。
勉強に具体的なイメージつけることで理解が深まりますし、記憶も定着しやすくなります。

また、今やっている勉強は意味のあるものなんだと感じることができモチベーションを高めることもできました。

③複数の奨学金を受給できるチャンスがある

会計専門職大学院には奨学金制度が複数あります。

そのような奨学金を上手く活用することで授業料分が給付されるだけでなく、授業料以上の給付を受けることも可能です。
実際私もいくつか奨学金を受給することができ、学費や生活費の心配をすることがなく学業に専念することができました。

④学校の施設を利用することができる

大学に入学することになるため、学内の施設は基本的に全て利用することができます。

私は関西大学の千里山キャンパスに通っていましたが、図書館食堂学内のジムなど多くの施設を利用しました。

特に関西大学生協が提供していた100円朝食と100円夕食には何度もお世話になりました。
https://www.kansai-u.ac.jp/ja/about/pr/topics/2020/11/100_16.html

またキャンパス内にはスターバックスや生協運営のカフェもあるため、気分を変えたい時によく勉強しに行っていました。

学校外では学割を利用することができますし、学生には国民年金の納付特例が適用されます。
学校外で受けられるこのような点もメリットだといえます。

私が感じたデメリット

私が会計専門職大学院に入って感じたデメリットは以下の2つです。

・会計士試験に対する自習時間が削られる
・学費が高い

会計士試験に対する自習時間が削られる

会計専門職大学院の卒業までに必要な単位数は48単位あり、1日1コマのペースで授業があります。

授業の内容は会計士試験と関係のあるものから、実務的で全く試験と関係のないものまで様々です。
そのため、授業時間や定期テストの準備で公認会計士試験の自習時間が多少削られてしまいます。

ただ選択科目を公認会計士試験に内容が近いものを中心に選ぶことで、むしろ会計士試験にプラスに働いたりすることもあります。
また比較的課題の内容が軽いものを選ぶことでこのデメリットを軽減することもできます。

実際、私も大学院の授業で会計士試験の対策が遅れていると感じることは無かったです。
在学中に短答式試験にも合格することができています。

学費が高い

私は授業料の給付や奨学金制度を利用させてもらうことができましたが、通常だと2年コースでは初年度に入学金と授業料合わせて159万円、2年度に授業料で137万円、2年間合計で296万円の学費がかかります。

この学費の高さは一般的な公認会計士の予備校代よりもはるかに高く、その点はデメリットといえます。

まとめ

会計専門職大学院で私が感じたメリットとデメリットをまとめましたが、いかがでしたか。

こうしてまとめてみると、メリットの方が多いような気はします。
私は大学院に入学したことは正解だったと思っています。

ただネックになるのはやはり学費の高さですね。

入学試験優秀者でも学費免除を受けることはできます。
迷われている方はまず入学試験を受験してみて、免除が貰えるかどうかで改めて検討してみてはいかがでしょうか。

以上で本記事は終了とさせていただきます。

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