会計専門職大学院(単位編)
会計専門職大学院(単位編)
みなさんこんにちは!
ゆうきちです。
ここでは会計専門職大学院の単位に関する内容をより詳細にまとめていきます。
「卒業までに必要な要件は?」
「短答式免除のため要件は?」
「補習所で読み替えできる単位があるの?」
この記事を読むことで上記のような疑問を解決することができます。
私は2020年の4月に関西大学の会計専門職大学院に入学し、2022年の3月に卒業しました。
私の経験がみなさんの参考になれば幸いです。
なお本記事は関西大学の名称をベースに作成しています。
各大学で区分の名称など若干の違いがあると思いますので、その点あらかじめご了承下さい。
*この記事は3分ほどで読み終わります。3分後には会計専門職大学院の単位取得についてイメージができるようになっていると思います。
この記事を書いた人
- 理系会社員から公認会計士へ
- 令和4年公認会計士試験合格
- 令和4年会計専門職大学院成績優秀者卒業
- 大手監査法人で監査経験あり
- 勉強法、大学院に関する書籍を執筆
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卒業にあたりどれぐらい単位が必要なの?
卒業にあたり単位はどの程度必要になるのでしょうか。
私が通っていた関西大学では卒業に必要な単位数は2年間で48単位(1授業2単位換算)でした。
月曜日から土曜日まで授業があるため1日1コマのペースになります。
おそらく大学に通ったことがある方からすると少ないと感じると思います。
実際、私自身も公認会計士の勉強をしながら授業を受けていましたが、そこまで授業自体忙しいということはありませんでした。
ただ授業によって課題が多い、少ないの差があるため取得する授業を目的に応じて選ぶ必要はあります。
48単位の内訳は必修科目が16単位、選択科目が32単位です。
全体の2/3が選択科目となるため、割と自由に履修科目を選ぶことができます。
ちなみに会計専門職大学院では卒業の要件に卒業論文の作成はありません。
必要単位数さえ取得できれば、卒業することができます。
短答式免除のための要件は?
入学前の方はこれを誤解している方が多いと思うのですが、卒業と同時に短答式免除の資格が貰えるわけではありません。
卒業要件とは別に短答式試験免除のための要件というものが設けられています。
短答式免除のための要件として、前述している必修科目、選択科目の区分とは別に「財務会計系」「管理会計系」「監査系」の3つの区分が設けられていました。
それぞれの授業が必修と選択とこの区分でも分類されていたということです。
例えば、”簿記論”という科目は必修科目であり、「財務会計系」の科目である。”管理会計事例研究”という科目は選択科目であり、「管理会計系」である。といったイメージです。
私が卒業した関西大学会計専門職大学院では、短答式免除のために「財務会計系」から10単位以上、「管理会計系」から6単位以上、「監査系」から6単位以上を取得する必要がありました。
短答式免除を目指す方は卒業要件とは別に、この要件も満たすように履修計画を組む必要があります。
おそらく他の大学でも名前は違えど同じような制度になっていると思います。
入学後はしっかり考えて履修計画を作成する必要があります。
会計専門職大学院で取得した単位は補習所の単位になる?
まず補習所とは、公認会計士試験(論文式試験)に合格した人が、公認会計士として登録するために3年間ほど通う研修施設のことをいいます。
「補習所」の正式名称は、「実務補習所」です。
実務補習所では3年間で270単位を取得する必要があります。
会計専門職大学院では定められた授業を取得することで実務補習所の単位のうち最大で45単位(1授業3単位換算)を減免することができます。
これは公認会計士を目指される方にとってはメリットになりうると思います。
この45単位も短答免除の場合と同じく卒業単位とは別の基準に沿って単位を取得することになります。
まとめ
単位の取得に関してまとめると、
・卒業に必要な単位数はそれほど多くない(1日1コマのペース)。
・公認会計士短答式試験の免除や補習所の減免を受ける場合には必要な授業が定められているため、履修計画立案の際に注意が必要である。
と言ったところです。
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